漫画『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』:感想・おすすめ

前回は映画・漫画『金の国水の国』についてでしたが、今回は漫画『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』について綴っていきます。あらすじ等については、公式サイトをご覧ください。それではいきましょう。

漫画『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』:感想・おすすめ

『うみべのストーブ』引用
©Kogani Oshiro
こんな方におすすめかも

面白かったですね。「うみべのストーブ」っていうのが短編集の第1話のタイトルになっています。全部で7話からなる短編集ですね。

どの話もそれぞれ趣向を凝らしており読みごたえがありました。

なんだかモヤモヤを抱えている。なんだか巡りが良くない。何か滞っている感じがする。

そういう人はこの漫画を読むことで、どこかしら共感したり、新しい視点やカタルシスを得られたりするかもしれません。

話の描き方も面白いものが多いので、読後は1本の短編映画を観た気分になる方もいらっしゃるかも。

好きな話

僕が特に好きだったのは4話目ですね。「雪を抱く」という話がすごくよかったです。

自分と周囲の考え方にギャップを感じている主人公が、とあるカフェで素敵な女性と出会います。

そして、という感じで始まる話なんですが、要は生まれも育ちも違う2人。だけど、どこか共通の感覚、感じ方っていうのを持っていて、お互いに惹かれ合う。

で、その惹かれ合う2人が具体的にどういう行動をしてどんな話をするのかっていうのが見所でグッとくるところかなぁと思います。

また、第5話の「海の底から」は何か自分でやりたいことがあると考えている人、だけどなかなか時間が取れないな、うまくいかないな、という人に響くかもしれない内容になっていると思いますので、そういう方にぜひ読んでもらいたいです。

第1話は公式サイトで無料で読めます(2024/3/28時点)が、他の話はまた第1話とは違うテイストになっていますので、各話それぞれ読んでみて自分の好きな話を見つけるというのも楽しいのではないでしょうか。

今回は漫画『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』について綴ってみました。次回は映画『BLUE GIANT』の予定です。以下に「次に鑑賞するなら」を並べてありますので、よかったらご覧くださいませ。

次に鑑賞するなら

漫画『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』

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