TVドラマ「西園寺さんは家事をしない」感想・解釈

前回は映画『アイデア・オブ・ユー』についてでしたが、今回はTVドラマ「西園寺さんは家事をしない」について綴っていきます。あらすじ等については、公式サイトをご覧ください。それではいきましょう。

TVドラマ「西園寺さんは家事をしない」感想・解釈

©TBS

ここからは一部に作品のネタバレになるような内容を含みます。そのため、鑑賞後に読んでいただくことを推奨します。

第1話

印象に残った場面

TVドラマ「西園寺さんは家事をしない」面白かったですね!

さて、一番印象に残ったのは終盤。ルカちゃんがあることを楠見くんに告げる場面です。

その言葉にハッとさせられ、忘れていた記憶が蘇る。これまでそういったことを思い出せなかったくらいの日々だったことが想像できます。

一方でまたルカちゃんも、そういった話を楠見くんにしていなかったことがわかります。おそらくお父さんの様子を見てルカちゃんなりに何かを察していたのでしょう。

だけどここにきて、これまでの雰囲気と少し楠見くんが変わったのかもしれません。

そういう状況の変化もあって、ルカちゃんのあの言葉が出てきたという風にも考えられます。

つまりルカちゃんはルカちゃんでお父さんのことをしっかり見ていたんですね。

あの場面で、これまでの2人の日々やルカちゃんの気持ちも感じられグッときましたね。

気になったところ

西園寺さんの秘密の部屋の、沢山の家の中に自分のミニチュアパネルがあったことと、楠見くんの過剰なまでの頭の下げ方が気になりました。今後何かしら関係のある話が出てくるでしょうか。

TVドラマ「西園寺さんは家事をしない」。これから3人の気持ちや関係がどう変化していくのか楽しみです。

次に鑑賞するなら
BUMP OF CHICKEN『友達の唄』
  • 楠見くんの奥さんの笑顔が印象的。

第2話

面白かったですね!そしてオーメンは続く、、、

西園寺さんの感情は家電の中に

1話でもそうでしたが、西園寺さんの感情は家電の中に現れるんですね。1話では、気持ちの高ぶった彼女の感情が、電子レンジの中のラップの膨らみで表現されていました。

2話では気持ちの落ち込み、「しおしお」を冷蔵庫の中の野菜が萎れる様子で、その感情を表していましたね。

3話ではどうなるでしょう。

スープの場面で思い出した映画

楠見くんが、川沿いで落ち込んでいる西園寺さんに特別なスープを届ける場面。

この場面で映画『マイインターン』を思い出しました。インターンのベンが食事をとっていなかったCEOのジョルズにおいしいスープを差し出す場面があるんですね。

できる男は美味しいスープを用意できることを学びました。

大切な人の思い出をあなたは誰に話しますか?

楠見くんがスープを西園寺さんに差し出したときに奥さんの話をしましたよね。

僕は、大切な人の思い出はあまり誰かに話したくないんですね。それは本当にかけがえのないものなので。

だからもし話すとしたら、タイミングもありますけど、気のおけない心から信頼している人にすると思います。

そう考えると、楠見くんは言葉とは裏腹にもうすでにある程度、西園寺さんに心を開いているのかもしれませんね。

第3話

今回も良かったですね!そして、オーメンも家電の中の感情表現も終わってしまいました,,,でも、第1話から続いているものがまだ残っていましたね。それは、

西園寺さん宅への来訪者は果物とともに

第3話では、楠見くんのお義母さんが西園寺さん宅へスイカを持ってやってきましたね。そういえば、2話では西園寺さんのお父さんがメロンを持ってきました。

そして1話では直接、果物は出てきませんでしたが、楠見くんが元IT大手のパイナップル社の社員だったということで、ここでも繋がりがありましたね。

次の話ではどんな果物、そしてどんな人物の来訪があるのか楽しみです。

第4話

このドラマの主題歌、BUMP OF CHICKEN「strawberry」の配信が始まりましたね。歌詞を読んでみると、なんとなく「一期一会」という言葉が浮かびました。そこから、「一期一会」の「一期」と同じ音で違う意味の「苺」から曲のタイトルをつけたのかなーなんて想像しましたよ。

第5、6話

ここからが「西園寺さんは家事をしない」の醍醐味というような話でしたね。

これまでも面白かったですけど、今回と比べると第4話までは物語の設定や登場人物の性格、状況や関係、心情の説明が主だった感じがしますね。

ところが、第5話以降はラブコメの王道である、新しい恋人候補たちとの出会いや三角関係などさまざまな要素がテンポよく描かれていて面白かったですね。

ただ、そうは言っても仮彼氏の登場によりこの後どのような展開になっていくのかまったく読めないので次回以降がまた楽しみです。