映画『まともじゃないのは君も一緒』感想・解釈

前回は漫画『君と宇宙を歩くために』についてでしたが、今回は映画『まともじゃないのは君も一緒』について綴っていきます。あらすじ等については、映画.comをご覧ください。それではいきましょう。

予告

映画『まともじゃないのは君も一緒』感想・解釈

まともじゃないのは君も一緒引用
©)2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会

ここからは一部に作品のネタバレになるような内容を含みます。そのため、鑑賞後に読んでいただくことを推奨します。

面白かったところ

映画『まともじゃないのは君も一緒』、面白かったですね!

何が面白かったか、主演の2人がとにかくよかったですね。コミカルでキュートで素直さが感じられて。

オープニング、1人で森の中にいる先生。

それがラストシーンでは、、、。

随所にコミカルさがちりばめられていました。でもちゃんと整合性も取れていて、すごくお茶目で可愛い面白い映画でした。

成田凌のちょっとね、変な感じもよかったですね。なんかまさにはまり役という感じでした。

あの笑い方とかなかなかどうやってこの笑い方でいこうって決まったのか。ぜひご本人に聞いてみたい。

また、秋本さんと宮本さんが会話をする場面があるんです。そこでお互いに大事に思っていることが全然違う。2人の噛み合わない会話も面白かったですね。

後は教育実業家とでも言うんでしょうか。その宮本さんのなんとも胡散臭い雰囲気も素晴らしかったです。

印象に残ったシーン

まず特に印象に残ってるシーン。それは、秋本さんが今まで陰口ばかり言っていたグループから抜け出して恋人のいる同級生に話しかけに行くところ。

季節は初夏?場所は高校の庭のようなところ。テラス席のような場所があり、秋本さんはそこでグループのメンバーと一緒にいる。

少し離れた屋外の階段のところには、話題の同級生が恋人と仲良くしている。そこに何かを思い立った彼女は駆け出して行く。そんな場面。

何で印象に残ってるかというと、ここで初めて彼女が当事者になったからです。

それまでは、割と周りに合わせるような人、そして知識だけで話をしていた人だったのが、

自分が予備校の先生のことを好きになったかもしれないと恋愛の、

恋の渦中に置かれた瞬間に、今まで自分がいたグループから抜け出して1歩踏み出した、彼女が変わった瞬間が勢い良く描かれているからです。

迷える人の勢いのある行動は見ていて面白いですよね。

コメディ以外の見所ー2人の成長譚として

楽しいラブコメなんですけど、もう一つの見所は主役2人の、物語の始まりと終わりとでの変化。そこに注目してみても面白いかもしれません。

はじめの頃の人がどういう人物だったのか、どういうところに所属していたのか、後はどういうところを好んでいたか、

それらがある企てをきっかけに、どのように変化して着地するのかとか、そういうところも見てみると面白いかなぁと思います。

ただのラブコメなくて、2人の成長が感じられるような、そういう風な内容にもなっているんじゃないでしょうか。

次に鑑賞するなら

映画『婚前特急』

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