前回は映画『カモン・カモン』でしたが、今回は映画『恋は光』を扱います。あらすじ等については映画.comや公式サイトをご覧ください。それではいきましょう。
ここからは一部に作品のネタバレになるような内容を含みます。そのため、鑑賞後に読んでいただくことを推奨します。
目次
感想
ロケーションと登場人物の変化
『恋は光』面白かったです。まず良かったのはロケーション。めっちゃいいとこですね岡山。見晴らしがいい。景観がいい。調べたらオール岡山県ロケ1で、山、川、海、古民家、昔の街並みや商店街。いやーすごくいいところ。
内容で良かったところは、登場人物みんなが最初と最後で何かしらの思いを持っている、持つというところでしょうかね。つまり最初と最後では考え方とか感じ方が変わってる。
話によっては例えばただこう主人公を引き立てるためだけに出てくる役とかそういうのもあったりするんですが、この作品はそんなことなし。
ちゃんとそれぞれが関わり合った後に、お互いに何か響いてその変化が描かれているってところが良かったと思います。
映画『恋は光』の最も輝く美しい光とは?
主人公の西条は、恋をしている人に光が見える特異体質の持ち主です。話が進んでいくと、どうやらこの光っていうのはみんな同じような光じゃないことがわかるんですね。
で、西条はその中で最も美しい光っていうのを目撃すると、それが東雲さんの光でした。
そして、もう一つ美しい光っていうのが出てくるんですよ。それは西条には見えていない光。彼と同じ能力を持つ高校生が見たものでした。その光は西条の幼なじみ、北代から発せられている。
じゃあ普通の光と美しい光。この違いって何なのかっていうと、やっぱりただ憧れているだけじゃ光はより美しくは輝かないということ。
ちゃんと苦しまないと、悩まないといけないという。例えば東雲さんなんかは西条のことを何でも知ってる北代に嫉妬もしてますし、不安な気持ちにもなったりしてると。
また北代にしても、ずっと自分の思いを、西条に対する思いを秘めて過ごしていると。恋はプラスの感情ばかりではないようです。
光だけでは足りない
恋はマイナスの気持ちも常にそこにある。でもそういうものも合わせて、それでもなお好きな人を想う。そんな人から発せられる光。それこそが、とても美しい。
気持ちにマイナスの感情という影があるほうが、より一層光り輝く。
ところで、昔の影という言葉ですね。これは今でいうその影だけを指すのではなく、光やその光が当たる対象、そしてできる影、この3つの意味があったんですね。
西条や高校生が見ていた美しい光。それはなにか昔の影の意味と似ている気がしますね。光だけでは美しさには足りないんですね。
今回は映画『恋は光』について綴ってみました。次回は映画『花束みたいな恋をした』の予定です。以下に、「次に鑑賞するなら」もありますのでよかったらご覧ください。各女性キャラのテーマソングのようなものを選んでみました。
次に鑑賞するなら
宿木:竹内まりや – Plastic Love (Official Music Video)
東雲:あいみょん – 裸の心【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
北代:JUDY AND MARY-ジーザス!ジーザス!
- 岡山観光WEB「映画「恋は光」×岡山ロケ地」(https://www.okayama-kanko.jp/feature/koihahikari/top) ↩︎