前回は映画『ザ・ハッスル』についてでしたが、今回は映画『アイデア・オブ・ユー』について綴っていきます。あらすじ等については、以下の作品情報や映画.comをご覧ください。それではいきましょう。
目次
作品情報
映画『アイデア・オブ・ユー』感想・解釈
ここからは一部に作品のネタバレになるような内容を含みます。そのため、鑑賞後に読んでいただくことを推奨します。
印象に残った場面
面白かったですね。
1児の母であるソレーヌ目線で1人称小説みたいに進んでいくラブストーリーでした。
1番印象に残ってるのは最初に2人が近づく場面。
あることをきっかけに知り合ったソレーヌとアイドルのヘイズ。
場所はいろいろあってソレーヌの自宅。昼食のサンドウィッチを食べています。お互いのことを話し、何か通じ合ってきたような2人。
そんなときに彼女のスマホに着信が。彼女は電話に出るため席を離れ、ヘイズは部屋にあったピアノに向かい、何か曲を弾きはじめる。
そこに電話を終えた彼女が戻ってきて、彼と彼の弾くピアノの音色に惹かれ、そこに近づくソレーヌ。
あれ、これ良い雰囲気になってるんじゃない、顔近づいていきますけど、これどうなるのっていうところから、カメラが動いて、ってもう既に手をつないでいるこの2人!
このまま距離を縮めていくのかなと思わせておいての、もう接触していたという驚きを味わえる場面でしたね。
タイトルの後に続く言葉があるとするなら、、、
お相手の男性ヘイズはもうずっとソレーヌすきすきすきで、そんな彼の彼女に対するさまざまな提案が、ソレーヌにとってのアイディアオブユーなんでしょうね。つまり、ユーはヘイズのこと。
で、それに対して主人公のソレーヌがどういう風な言動をしていくかっていうところが見所の1つだったと思います。
彼の提案に対して主人公がどう答えるかなので、この作品アイデア・オブ・ユーこのタイトルに続きを添えるとするならばアンド・マイ・チョイスとでもいうでしょうか。
全体の感想
2人の恋の世界を味わいましょうという作品でしたね。また、アイドルと付き合ったらこんな感じですよという疑似体験もできる大変わかりやすい物語。
そして、あえてソレーヌ目線という狭い世界にすることで物語のある種のリアリティが破綻しないような演出になっていたと思います。
これに、アイドルのファンの目線やヘイズ側の人間関係まで加わっていたらなかなか大変なことになりそうな、、、
作品自体、大変見やすかったので、おそらく構想とか構成の段階で、「SNS」「アイドルと一般人」「年の差」といったキーワードがしっかり提示されたりとか、
どうやって付き合うことになるかとか、どういう条件が揃えば主人公は一歩踏み出すことができるかとか、しっかり言語化されて作品が作られたんだなぁという感じがしました。
今回は映画『アイデア・オブ・ユー』について綴ってみました。次回は映画『カラオケ行こ!』の予定です。以下に「関連アイテム・次に鑑賞するなら」を並べてありますので、よかったらご覧くださいませ。
関連アイテム・次に鑑賞するなら
序盤、フェスのシーンありましたもんね。ということで、フェス旅: 日本全国音楽フェスガイド やTHE WORLD FESTIVAL GUIDE 海外の音楽フェス完全ガイドなどいかがでしょう。
また、ソレーヌが美術関係の仕事をしていたところから、「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考とか東京藝大で教わる西洋美術の見かた (基礎から身につく「大人の教養」)とか、世界奇想美術館 異端・怪作・贋作でめぐる裏の美術史とか面白いかもしれませんね。
あとは、ヘイズが作詞作曲に興味を持っていたので、作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話、作詞少女~詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話は物語・実践形式で手が動かしやすい内容になっているかと。
映画『あの頃ペニーレインと』
こんな方におすすめかも
- 妙にあのヨーロッパツアーの日々が印象に残っている。
Alicia Keys – If I Ain’t Got You (Official HD Video)
こんな方におすすめかも
- あなた、、、。