映画『花束みたいな恋をした』:花束みたいな恋をしたのは誰?

前回は映画『恋は光』についてでしたが、今回は『花束みたいな恋をした』について綴っていきます。あらすじ等については、映画.com公式サイトをご覧ください。それではいきましょう。

ここからは一部に作品のネタバレになるような内容を含みます。そのため、鑑賞後に読んでいただくことを推奨します。

映画『花束みたいな恋をした』の感想

映画『花束みたいな恋をした』の引用
(C)2021「花束みたいな恋をした」製作委員会
映画『花束みたいな恋をした』の魅力

『花束みたいな恋をした』面白かったです。恋愛のあるあるですかね、を、男女両面から心情も含めて見せていくと。

なので、あるあるの中に例えば男性だったらわからなかったその時の女性の気持ちとか、その逆もしかりで。共感と新しい発見、その両方がある恋愛映画でした。

花束みたいな恋をしたのは誰か?

タイトルに「花束みたいな恋をした」とありますが、これは一体誰が花束みたいな恋をしたのでしょうか?考えられるのは次の3つですね。

1 麦くん

2 絹ちゃん

3  2人

さあどれでしょう?これは最後の場面から推測できるのではないでしょうか?ここからネタバレになってしまうので、まだ観てない、結末を知りたくないっていう方はここまででやめておいてくださいね。

さて、最後の場面ですね。2人が別れて、それから偶然再会した後、それぞれが思ったことがヒントになっていると思います。

最後の場面の2人の違い

まず麦くん。彼は久しぶりに絹ちゃんと出会って、いろいろなことに思いを馳せます。そこで共通するのが「現在」の絹ちゃんに対していろいろ想像を巡らしているところです。

好きな作家の新刊出たけど、どういう感想を今の絹ちゃんは持ってるかなぁとか。

一方絹ちゃんはどうかというと、初めて麦くんの家に行って本棚を見たことや、自分の濡れた髪を彼が乾かしてくれたこと、つまり「過去」を思い出していたわけですね。

麦くんは現在の絹ちゃんを思い、絹ちゃんは過去の麦くんを思っているわけです。そしてこの映画のタイトルは花束みたいな「恋をした」と過去形になっている。

というわけで、正解は2の絹ちゃんでした。

あの最後の場面の麦くんを見ると、彼全然まだ絹ちゃんへの気持ち変わってないなというのが伝わりますよね。あと絹ちゃんが言ったあのこと覚えてないのねとか。

今回は映画『花束みたいな恋をした』について綴ってみました。次回は映画・漫画『金の国 水の国』の予定です。以下に「次に鑑賞するなら」を並べてありますので、よかったらご覧くださいませ。

次に鑑賞するなら

Laura day romance / sad number (official music video)

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喰う寝るふたり 住むふたり 1ー日暮キノコ

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