映画『パームスプリングス』怒ってないが怒ってる(感想・解釈)

前回は映画『アバウトタイム』についてでしたが、今回は映画『パームスプリングス』について綴っていきます。あらすじ等については、映画.comや公式サイトをご覧ください。それではいきましょう。

ここからは一部に作品のネタバレになるような内容を含みます。そのため、鑑賞後に読んでいただくことを推奨します。

感想ー怒ってないが怒ってる

映画『パームスプリングス』、PG12の作品です。面白かったです!

好きな場面は序盤ですね。

妹の結婚式に参加しているサラが、ある状況に気づき、プールでピザ型の浮き輪に乗ってプカプカ浮かんでいるナイルズにブチ切れる場面。

彼女はプールサイドに走り寄り、怒りに任せて、足元にあったトマト缶みたいなのを彼に投げつけまくるんですね。

ナイルズはびっくりして、プールの水の中へ。

最終的に彼女もプールに飛び込んで、怒ってないからとにかく事情を説明しろと怒鳴りつける。

あそこが結構笑えました。

その後の彼女の行動的な性格を象徴するような場面でもありましたね。

もちろん、2人で、とある1日を謳歌するシーンや彼女が何かに一生懸命取り組むシーンなど印象に残るところは多かった気がします。

解釈ー永遠の1日は希望かそれとも絶望か

この映画は主人公たちが同じ1日を繰り返すという設定だったんですけど、

その中で彼女彼らがあまりにも破天荒な行動で楽しんでいるのを見ていると、

自分自身の1日も実はもっと思ってる以上にいろんなことができるんじゃないかっていうふうに考えられました。

自分の考え方、行動の可動域がちょっと広がったような気がしましたね。

また、主人公たち以外にも同じ状況に陥った人たちが出てきます。

そういう人たちを見ていると、どうしようもない環境に自分が置かれた時に、どうして自分だけがと思ってしまいがちですが、

そうじゃない、1人じゃない、自分と同じような経験をしている人たちが他にもいるかもしれない。

なんだかそういうふうに前向きに捉えることができました。

次に鑑賞するなら

「創聖のアクエリオン」AKINO

同じ1日をずっと繰り返すことを想像していたら浮かんだ曲です。永遠であれば1億と2千年前から愛することもできますよね。